世界一周6か国目:ヨルダン②

無事に入国できたものの…
ヨルダンの空港でも、手荷物検査で引っかかる

空港を散策する時間もなく、次のフライトに向かいました。今度は出国審査です。
エチオピア同様、再び手荷物検査で私だけが引っかかり、荷物をひっくり返されます。
\第一次、麻薬の密売容疑の記事はこちら/

1人だけこまごまとチェックされている私を見て、Mr.NとJulianは笑っていました(笑)
ここまで2回飛行機を乗り継ぎここまで来れたのですから、もう何も飛行機に乗れないものはないはずです。
好きにみてください…と余裕さえもあった私でした。
まさかのテロリストの疑いをかけられる

これは何に使うんだ?
私のカバンから取り出されたのは、新品の洗濯紐。
バックパッカー旅には欠かせないでしょ~☆と、持ってきたものでした。



それは、洗濯したものを乾かすのに使います。
ここと、ここにフックがついてるでしょう?
これをかけて、ホテルとかで使うつもりです。
職員は私を怪訝そうな顔で見ながら、洗濯紐で首をしめられる動作をして、首を振り、ゴミ箱へポイ。
…


本当にこんな顔してたと思う(笑)
前のほうでおじさん二人は笑ってます。
これだけでは終わりません。
空港職員は、鞄に詰めていた私の服を見ています。
まずい。
それは疑いの目でみたら、私が見たって怪しいです。
なぜなら、ヨルダンに来るまでの飛行機の中で私の就寝中、Julianがこぼした赤ワインで服が染まっているのです(笑)



それは血じゃないよ、赤ワイン(笑)
においがどうしても赤ワインだったので、これはクリアできました。
やっぱり麻薬の密売人の疑いもかかる
続いて、



なんだこれは。この中に何かいれてるんじゃないか?
彼が取り出したのはinsta360というアクションカメラ。
また付属の自撮り棒も取り出し



この棒も何に使うつもりだ!!
この時ばかりは焦りました。洗濯紐はダイソー商品だったため、捨てられても笑っていられましたが、
これは世界一周出発前に、奮発して買ったカメラです。捨てられると困ります。
そしてこの自撮り棒、相手のように怪しんでみるとスタンガンや鈍器のように人を殴るためにも見えなくないのです。





これはこうやって電源を入れて…この棒もここにつけて…
必死に1からカメラの使い方を実践で説明しました。
カメラや荷物がすべて麻薬検査紙で拭かれ、陰性を証明できて私はやっと解放されることになりました。
平和な世界の作り方
カメラが取り上げられなくて、よかった…。安堵した私に、Mr.Nが言いました。



こういうときは、相手を笑わせたら勝ちなんだ。
誰とでも仲良くなれるぜ。
確かにMr.Nはいつも相手を笑わせていました。
シリアスな場面であれば、あるほど。
私は、ひっくり返された荷物をまとめながら、洗濯紐を捨てた空港職員の腕についていた、でっかいホコリを取って捨てました。
すると今まで怖い顔をしていた空港職員が笑ったのです。



みてみ、あの顔。
Thank youという彼に微笑むと、バイバイまでしてくれました。
平和ってこうやって作るんだなぁと学んだ出来事でした。
ヨルダンでは実際この数日前に空爆があったり、2025年現在、お隣イスラエルの戦争が再開していることを踏まえると、やっぱり中東情勢はよくありません。南アフリカやエチオピアでは問題なく持ち込めた洗濯紐が、ヨルダンでは首を絞められるとの理由で回収されたのも、現地の社会情勢が絡んでいたのでしょう。
まだ、ヨルダン旅行はあんまりおすすめできませんが、いつか世界遺産のペトラ遺跡に行ってみたいです。
戦争が早く終わることを祈ります。
ようやく最後の飛行機、ペガサス航空でトルコへ


AM4時前。
Julianの入国審査事件や私の手荷物事件のおかげで、もともとないトランジット時間がさらに短くなっていました。


今回は、間に合いました。
ペガサス航空機内では3人とも就寝。
このとき既に、ある大惨事が起きているは知らずに…




私たち3人が出会った船↓

