PR

船で出会ったおじさん2人と旅に出た話:トルコ、美の地下宮殿と詐欺師

世界一周
Lily
Lily

世界一周7カ国目:トルコ1日目④

世界遺産のまち、イスタンブール

私たち一行は、イスタンブール観光にやってきました。イスタンブールは、「イスタンブール歴史地域」として世界遺産登録されているところです。

私は高校生のとき、世界史の授業が大好きだったのですが、世界史を学ぶ上でトルコは非常に面白い国です。ここイスタンブールは過去、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国の首都であったことから数々の優れた建築物が残っており、歩いているだけでも歴史を感じられる、素敵な街でした✨

南アフリカから17時間の移動でみな疲れもあったため、今日は観光スポットは1つ地下宮殿だけにして、ゆったり過ごすことになりました。

親日国と言われているトルコ

道中、驚いたことにトルコ人の方から日本語で話しかけられることが多くありました。余談ですが、私たち3人のアフリカ~中東~ヨーロッパ旅で日本語で話しかけられた国はトルコのみです。

トルコは親日国と言われています。

きっかけは、1890年エルトゥールル号事件でした。当時、オスマン帝国(トルコ)の船が日本で座礁・沈没。500人を超える方々が命を落としましたが、日本人による献身的な救助活動により69名が助けられ、介抱の末トルコに送り届けられたそうです。この出来事に加え、当時のオスマン帝国にとってロシアは脅威でありましたが、日露戦争で日本がロシアに勝利したこともきっかけとなり、日本とトルコの友好関係が深まったと言われています。

Lily
Lily

でも、声をかけてくる人、全員怪しい・・・(笑)

心あたたまるトルコと日本のお話しですが、現地で私が感じたこと。日本語で話しかけてくれる嬉しさよりも、なんだか「怪しい!

行かれる方は注意してください。

良い人もいるかと思いますが、スリや詐欺、ぼったくりが多発しているのも事実です。

海外に行ったら、自分の身は自分で守る!ですよ!・・・とシンガポールで知らないおじさんについて言った私が言います()

フレンドリーなトルコ人

地下宮殿に到着しましたが、チケットを購入するまで少し並びました。

いつも重たいからと荷物を持ってくれるJulianの肩をもんでいると、私の後ろに並んでいたトルコ人のおじさんが私に小声で言いました。

トルコ人おじ
トルコ人おじ

俺が肩もみ、代わるよ(笑)

3…2…1…で、Julianにバレないように、そーーーっと肩もみ交代(笑)

え、指ごつくなったはずなのに、全然気づいてないよ(爆笑)

私が笑いをこらえきれず、バレてしまいました。

私だと思ったら、見知らぬおじさんだったJulianは驚いていましたが、

Julian
Julian

HAHAHA!一緒に写真撮ろう!

とフレンドリーなおじさんと記念に写真を撮りました(笑)

トルコっておもしろい国だな~

やっぱ海外っていいな~

と思っていた私でしたが、Mr.Nの一言で状況が一変します。

Mr.N
Mr.N

あいつ、スリしに来たんだぜ。

Lily
Lily

・・・へ?

Mr.N
Mr.N

後ろ見てみ。ずっとこのチケット購入列に並んでたのに、Julianが写真撮ったらすぐ逃げて居なくなった。

おかしいだろ?

言われるまで、後ろから居なくなっているなんてま~ったく気がつきませんでした。

海外で日本人観光客はカモだとよく聞きます。実際、私もピースボート乗船者の多くが、現地価格で考えればどう考えてもぼったくりの価格で、タクシーに乗ったり、物を購入しているところをうんざりするくらい見ました(特に高齢者)。確かに、考えてみれば9割以上が英語を話せない日本人観光客を、騙すのは簡単だよなと思いました。私も初めての海外旅行。この2人が居なければ、完全なカモです。

旅慣れした2人から、この旅で学んだことは数えきれませんが、あとあと考えたら怖くなる出来事でした(笑)

まるで古代ローマ!幻想的な地下宮殿

ようやくチケット購入の順番がやってきました。

事前調べでは30リラ、200円くらいで入れるとの情報だったのですが、入り口で請求された金額なんと3人で2,700リラ!!!(日本円で11,500円)外国人料金にしても、待って値上がりすぎじゃ・・・(泣)

ちなみに、30リラって2023年9月、10月の情報でそんな古くないんだけど(泣)

しかし、せっかくここまでやってきたので1人900リラ、約4,000円の入場料を払い入場することにしました。

地下宮殿(Yerebatan Sarayı)(別名:バシリカ・シスタン)

この場所はかつて、イスタンブール市内の重要な水供給源として機能していた地下貯水池。古代ローマ時代の6世紀に建てられたこの地下貯水池は、単なる実用的な建築物を超えて、美術と歴史が融合した特別な空間です。

映画「インフェルノ」や「007」のロケ地にもなっています。

いざ入場すると、入った瞬間から感じる「テルマエ・ロマエ」感~!!!

人が多いのに、その空間に漂う静けさと壮麗なデザインに浸ることができます。

地下宮殿全体のライトアップが変化するごとに、宮殿の雰囲気も変ります。

こちらはギリシャ神話に登場する怪物メデューサ。メデューサは元々絶世の美女だったけれど、ちょめちょめとここでは申し上げにくいことをやらかしてしまいまして、神の怒りを買い、美しかった髪の毛は毒蛇に変化し、見た者を石に変えてしまう恐ろしい怪物に変えられてしまったというストーリーがあります。

壁に映る影のメデューサには、惹きつけられるものがありました。

地下宮殿には、2体だけなぜか横を向いている顔・逆さまになっている顔のメデューサが支柱の下に置かれていました。

調べてみましたが、どういう経緯や意図があってこの方向に置かれているのかは分かっていないそうです。

所要時間は30分くらいだったでしょうか。900リラで行ってよかったかと聞かれると「まぁ日本から近くないし、せっかく来たらやっぱり行ってよかった。見所は多くないので2回目は必要ないけれど、景観が美しかったので、1回はいけてよかったところ」といった感じでした(笑)

今日の記事は3人の記念写真でしめます♡

私たち3人が出会った船↓