ピースボートを離脱して、おじさん2人と旅に出た話。-決意-

世界一周

2024年9月13日。南アフリカ・ケープタウン港。

私たちはこの日ピースボートを降り、18日間の離脱旅行をすることになりました。

他の国へ離脱をする人は、ピースボート乗船前にプランニングしている人が多いかと思いますが、私にそのような予定は全くありませんでした。

南アフリカ3日目の出来事を投稿する前に、全然船を離脱する予定のなかった私が、なぜ船を離脱することになったのか書き留めておこうと思います。

一緒に旅をしたのは、船で出会った40代台湾人(Julian)と60代オーストラリア在住の日本人(Mr.N)でした。

ことの始まり

ことの始まりはモーリシャスに寄港にした翌日の9月5日、夜。ピースボートでは船で夜風に当たりながら映画をみる「洋上シネマ」でライオンキングがありました。(サファリ前にテンションあげてくれるよね!ピースボート!)

上映前、外で14Fのビュッフェから持ってきたフルーツを食べているとMr.Nが言うのです。

Mr.N
Mr.N

俺、南アフリカをでたら、次のモロッコまで2週間も船で暇だからどっかの国に行くよ。

Lily
Lily

へぇ〜すごいね!

ここで一旦この話は終わっていました。

しかし、その後Julianも合流。Mr.Nから同じ話を聞いた彼は、大興奮で私の腕を掴み、目を少年のように輝かせて言いました。

Julian
Julian

Yeah!!!✨We can make our travel✨✨✨

(やったー!俺たちだけの旅行作れるやん!)

たんぽぽの綿毛と同じくらいフットワークが軽い男だなと思いました。

仕事を辞め旅をしている私は、たくさんお金があるわけじゃないし、そもそも船で3食、寝泊まりできる料金を既に払っているので、正直行く気はありませんでした。

しかし、少し悩みました。

ただ平凡な元看護師20代女の私が、生涯旅をして生きているMr.Nと好奇心旺盛でチャレンジャーな旅好きJulianとバッグパッカー旅ができるって、なかなかできない経験ができるんじゃないか?

この2人と船で出会い、時間をともにしていく中で、1つの物事に対し「なるほど、そういう風に捉えるのか」と思うことや、船内で誰かと接するときも「誰に対しても優しいな」と人間的に尊敬できるところがたくさんあり、一緒にいると学ばせてもらえることが多い2人でした。

きっと18日間の中で、ハプニングやトラブルもある。知識や経験が豊富で魂レベルの高そうなこの2人だったら、そんなときどうやって対応するのだろう。そして2人の力になれることはあるのか。自分自身を試したい気持ちもありました。

そして世界一周前、船で行くのか飛行機で行くのか迷っていたくらいバッグパッカー旅に憧れがあったことも後押しし、挑戦しよう!という決意が生まれたのです。

彼女が女王

次の日から、私たちの作戦会議が始まりました。(2人とも老眼鏡必須。笑)

一番始めにMr.Nが言いました。

Mr.N
Mr.N

At first, She is queen.

(まず始めに、彼女が女王だ。)

深く頷くJulian。

海外経験もなく、知識もない私に、2人は全ての旅の決定権を任せてくれたのです。

そんなふうに前に立たされたこともない私は、少々困惑しながらも、2人の懐の大きさに改めて感心していました。

私はそんな2人に甘え、一つ要望を出しました。

「スペイン、フランス、イタリア、憧れはある。とっても行きたい国だから、きっとこの先1人でも行くと思う。でも、今回はせっかく旅に慣れた最強ボディーガードが2人いるから、女1人では行くのが難しいところに行きたい!

こうして、トルコで1週間、クロアチアで1週間、イタリアでゆっくりしてピースボートに戻ろう!という2人がひそかに練っていた優雅な計画は私の一言で打ち砕かれ、18日間14カ国のカオスな旅が決定したのでした。

2人は顔を見合わせヤバいことになるぞ…という表情で笑っていました(笑)

レストランでも作戦会議。2人の手にご注目(笑)

若い頃は俺もそうだった

「たくさんの国に行きたい!」

海外に強く憧れ、この船旅が初めての海外旅行の私。

2人はカオスな旅を求める私にやや呆れながらも(笑)どこか、私と若かりし自分を重ねていたようでした。

「分かるよ、若い頃は俺もそうだった。」とそれぞれが昔の旅の話を聞かせてくれました。

あの子、船内でパパ活してる・・・?

こんなこともありました。船内は子供~90代まで様々な年代・国籍の人たちが乗船しているのですが、みな同世代のグループを作っていた印象です。そんな中、毎日おじさんたちと作戦会議をしているとどうしても目立ってしまっていたようで、船内で「あの子、パパ活してるの?」と噂されるようになりました(笑)

それをルームメイトから聞いた私は、

Lily
Lily

面白い!私Lilyだから、「頂き女子りりちゃん」で!

他の友人は私がそのような噂されていることを聞いて私の代わりに怒ってくれていましたが(彼女の優しさも嬉しかった)、毎日穏やかな2人と過ごしていると心に余裕さえも生まれていました。

ちなみにMr.Nにもそのことを伝えると彼も笑い、

Mr.N
Mr.N

まだ2.3人パパ活できるよ~って言っといて(笑)

Mr.NもJulianも微塵も気にする様子はありませんでした(笑)

こうして、離脱旅行が始まる

AIに私たちの絵を描いてもらったら、私は平面フェイスになり、Mr.Nは少し老け、Julianはおでこが広くなりました(爆笑)

お題:20代のセミロングのヘアスタイルの日本人女性とスキンヘッドの60代日本人男性、40代の少し筋肉質な台湾人男性のバッグパッカー旅

次回より、「ピースボートを離脱して、おじさん2人と旅に出た話」本編スタートです↓

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