タンデムバイクで日本一周DAY4：絶景、開山2日目の上高地へゆく～岐阜・長野～

岐阜県：中村館の朝食、旅先で地震にあう

AM7：00　昨日宿泊した中村館で朝ご飯。

写真左上に出てきた料理に、

みなさんは分かりますか？

これは、岐阜県飛騨高山地方の郷土料理である朴葉味噌（ほおばみそ）という料理らしく、朴の木（ほおのき）の葉の上で味噌を焼くという、ちょっと珍しい料理です。

甘めの味噌に、ネギやきのこ、お肉などの具材をのせて、朴葉の上でじっくり焼くことで、朴葉の香りが味噌にほんのり移り、ごはんが止まらなくなる美味しさになります。

個人的に、味噌に移った朴葉の香りにスースー感があり、ペルーで噛んだコカの葉を思いだしました。（コカインの原料、現地では標高が高いため高山病薬として使われています）

今日の私たちは、ご飯を食べる前にすべて準備を済ましていたので食べたら歯磨きをして、宿を出るだけの状態です☺

しかし、少し寝不足でした。というのも昨晩、私たちは長野県を震源地とした地震に遭遇…。長野県は震度5弱。宿泊地は岐阜県と長野県の県境にあり、かなり揺れました。

即パニックになった私は、日本人ではないJulianにとっさに大地震時の対応を吹き込みましたが、

と言われる始末。

それもそのはず、落ち着いて考えてみれば、彼の住む台湾も地震大国です（笑）

その後も何度か余震があり、気が立ってなかなか眠れませんでした。

日本とはいえ、2人とも旅先で土地勘のないところ。

非常口横の部屋だったので、非常時の導線を確保したり、まだまだ冷える4月の岐阜県。上着がすぐにとれるよう、クローゼットを開けておいたり、備えをして寝ました。

まだまだみたい景色がある。私は絶対に死ねません。

ふと、過去に担当していた患者さんを思い出しました。98歳の患者さんはベッドで寝たきり、酸素を吸っていましたが「私は100歳まで、絶対死なれへん。私は生きるんや。」と危険な状況を脱し、最終的には歩いて退院されました。看護師をしていて感じていたことですが、長生きする人はある程度わがままで、自分の意思が強いです。

世界一周のときも、日本一周のときも、旅に出る前は親に、何が起きても絶対死なないと約束して家を出ています。世界一周は船だったので、もしも船が転覆した際の対処やサメの撃退方法まで学んで旅に出ていました（笑）

長野県：日本屈指の絶景！開山2日目の上高地へ行く

最初に結論からお伝えします。上高地は、日本一周の旅の中でも特別な景色でした。この旅で、私たちはたくさんの絶景に出会ってきました。それぞれの良さがあり、どれも簡単には比べられませんし、思い出深い場所ばかりです。しかし、上高地の景色は、ただの「きれい」では終わらない、心の奥に静かに残るようなうまく言葉にできない感動がありました。「ここに来てよかった」…心からそう思える場所でした。

岐阜県側からの行き方・料金

私たちは岐阜側から上高地へ向かいました。

上高地では、自然環境保護のため マイカーでの乗り入れが禁止 されています。

通行できるのは、バスやタクシーなどの公共交通機関と一部の認可を受けた車両のみです。

車の場合はあかんだな駐車場を利用し、駐車場からはバスで上高地へ向かうことになります。

宿泊した中村館から、バス乗り場までは歩いてすぐでした。

上高地まで、バスの運賃は1人1,500円。往復だと少し割引されて2,800円でした♪

時間や料金、駐車場の詳細は濃飛バス公式サイトを参照ください✨

ちなみに、バスの右側に座ったら全然景色が見られなかったので、左側に座るのがおすすめです☺

平湯温泉から所要時間30分ほどで上高地バスターミナルに到着しました。

日本にこんな場所があったなんて！大感動、神秘的な上高地

バスを降り、進んでいくと見えてくる雪山と川。

なんだこれ。上高地、美しい。どこを見ても美しい。日本にこんなに美しいところがあったのか。

特に心を奪われたのは、雪解け水がつくり出す川の美しさでした。春の訪れとともに山々からゆっくりと溶け出した雪が、清らかな流れとなって大地を潤し、その水はまるで宝石のような薄いエメラルドグリーンに輝いていました。

水の中は小石のひとつひとつまで見えるほど透き通っていて、自然が生み出す色の繊細さと透明感に、ただただ見惚れてしまいました。雪山の迫力も美しい川をよりいっそう引き立てていて、自然の壮大さと繊細さが同時に心に迫ってくるようでした。

上高地は「神合地」と記されることもあり、「神の降り立つ地」とも呼ばれる場所。その所以が納得できるような、幻想的な光景でした。

生で見てほしい！！！

上高地ではキャンプされている方々もいました。

運が良ければ出会えるかも！？上高地のお猿さん

上高地では運がよければ、ニホンザルにも会えます。

雄大な景色が目の前にあるのに、Facebookの投稿ばかりしているJulianと喧嘩して（喧嘩というより私が怒るだけ😂）険悪な雰囲気だった私たちも（笑）お猿さんに会えました✨

1匹の猿が私たちの真横を通りすぎて、至近距離！（写真に映っている手はJulianの手です☺）

この後もたくさん会えました🐵

穂高神社　奥宮

上高地の中にある、穂高神社奥宮。

ここに祀られているのは、穂高見命（別名：宇都志日金拆命）。日本アルプスの総鎮守であり、交通安全や登山安全の守り神様として広く信仰されているそうです✨

この奥に高波動スポットと言われる明神池があるのですが、残雪のためCLOSE

今回はご縁がありませんでしたが、違う季節の上高地も見てみたいのでまた来ることでしょう☺

ちなみに私たちが、上高地で滞在したのはAM9：00前～PM2：00。

朝は気にならない程度の人の多さでしたが、帰るときは人が溢れていました。開山2日目で人が多かったのもあるとは思いますが、年間120万人が訪れる場所。ゆっくり山の静けさを味わいたい人は朝活がおすすめです。

岐阜県：無料の足湯スポット♪足湯公園

再びバスに乗り、昨日宿泊した平湯温泉エリアに戻ってきました。

上高地では雪道を歩くこともあったので、ブーツの中まで濡れてしまい凍えていると

と言ってくれたので、お言葉に甘えて足湯に入りました。

痛々しい紫の内出血があるでしょ…

原因は日本一周2日目、ホテルの温泉。鉄分が多く含まれた茶褐色の温泉で中が見えず、浴槽の段差でスネを強打しちゃったの。日本一周たった2日目で「骨いってもうた。」と思ってました（笑）

話がそれましたが、平湯温泉エリアには無料で利用できる足湯が4か所あります。

平湯温泉エリアにご宿泊の際は、ホテルのフロントで平湯温泉マップを尋ねてみてください☺

長野県：漆黒の天守、国宝松本城

上高地からバイクで走ること2時間。国宝松本城へやってきました。時刻は4時過ぎ。

バイク駐車場から、お城までは少し歩きました。途中でみつけた四葉のクローバー🍀

歩いていてもすぐ見つかるほど、たくさん四葉のクローバーが見つかりました。

緑とピンクって可愛いよね☺

桜をみながら、いよいよ天守閣へ。

日本に現存する五つの国宝天守のひとつ「松本城」

戦国時代、この地に築かれた「深志城」がルーツといわれています。

松本城といえば、やっぱり“漆黒の天守”。
この黒さの正体は、外壁に使われている黒漆塗りの板なんだそうです。黒壁のお城はほかにもありますが、松本城は日本で唯一黒漆が塗られたお城。実はこれ、雨風に強くするための工夫で、戦国時代の実戦的なお城ならではのデザインとなっています。

平和の象徴とも言われる姫路城の白さも素敵だけど、松本城の漆黒のたたずまいには、重厚な迫力とかっこよさがあり、また違った魅力を感じました。

長野県：夜の諏訪神社から聞こえてきた、神様へ捧ぐ唄

松本城からまた1時間半ほど走行し、やってきました。諏訪大社 春宮。

諏訪大社は日本最古の神社のひとつともいわれる、とても歴史の深い神社（神社巡りをしていると、最古だと言っている神社が多すぎてここらへんの真偽はわからないけれど😂）で、全国に一万社以上ある諏訪神社の総本社となっています。

鳥居の前にたつと、神事でもやっているのか、

「山の～神さ～ま～おまもりぃい～～～よ～」

と歌が聞こえてきます。

中に入ると、境内にある木々に向かって歌っている方が4人いらっしゃって、

神妙な雰囲気の中、参拝しました。

歌はずっと続いています。

参拝を終え、バイクに戻ろうとしましたが、一体なにをしているのか？気になりすぎて声かけてみました。

お兄さんの話をまとめるとこういうことでした↓

歌っていた方々はご家族さんだそうで、地域の伝統を守っているのがかっこいいなぁと思いました😊

言われてあたりを見渡すと、

ありました！御柱。

メインを見逃すところでした。諏訪大社の四社参りも教えていただいたので、今日と明日で四社をめぐることにしました☺

入るときは気がつかなかったけれど、入口近くのマンホールが御柱祭でした。

そして、ホテルに行く前に諏訪大社 秋宮にも訪れました。

夜の神社って特別感あるよね。

立派なしめ縄。神社の裏から見える諏訪湖と星空も綺麗で、来れてよかったなぁと思うリリジュリでした。（←船でリリジュリって呼ばれてた。笑）

今日のルートまとめ

※↑上高地のルートは掲載していません。

DAY4で訪れた場所

↓各種SNSにも、リアルタイムの旅の様子や写真を投稿しています✨