ピースボート世界一周:モーリシャスに寄港!世界遺産ル・モーン山、涙の歴史

世界一周
Lily
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世界一周3カ国目:モーリシャス①

突然ですが「モーリシャス」ときいて、あなたはどんな国か想像できますか?
私は自分が行くことになるまで全く知らない国でした。自分では選ばないような国・知らない国に帰港してくれるのも、船旅の1つの魅力でした!

モーリシャスはアフリカ大陸の東に位置するマダガスカル島から、さらに900kmほど東に位置する東京都くらいの小さな島国です。島の美しい景観から「天国に1番近い島」と称され、世界中のセレブ御用達のリゾート地となっています。また、モーリシャスに住む哺乳類・爬虫類の約80%はモーリシャスだけに生存する固有種だそうです。

そんな、モーリシャスで過ごした1日を紹介します。

モーリシャス Port louis港へ入港

2024年9月4日、モーリシャス ポートルイス港へ入港しました。入港時間は10時、出港は19時。

基本、寄港地は1人で回りたいと思っていたのですが、船で1年の数ヶ月をモーリシャスで過ごすMr.Nと仲良くなり、自分で作ってきたプランより面白いところに行けそうだな~と、ご一緒させてもらうことになりました!

ターミナルを出ると現地の方々がダンスと歌でお出迎え✨

このときの様子をインスタで投稿しているので、興味のある方は見に来てね✨(りりたびインスタ

そして予約していたワゴン車と合流するため、少し歩いていくと路上にたくさんの野良犬さんたち。

私は小学生の頃、鹿児島の祖母宅前で野犬に追いかけられたことがあり、最初は恐怖心を感じました。野犬・野良犬は日本ではあまり見ないしね・・・。しかしモーリシャスのわんこたち、目が合っても追いかけたりしてこず、この様子。可愛すぎました。

この後、世界一周していく中でアフリカ・ヨーロッパ・南米、それぞれのエリアで日本では信じられない数の野良犬・野良猫さんたちに出会いました。海外では狂犬病の心配があるので触りませんが、とにかく可愛かったです。

海外に行く方は要注意⚠

「狂犬病」とは
狂犬病ウイルスを保有した動物から咬まれることにより感染し、発症すると100%死に至る恐ろしい病気。日本は狂犬病清浄国であり、狂犬病の発生はないが海外では毎年55,000人が死亡している。狂犬病という名前から犬から感染する病気だと思われがちだが、実際は「哺乳類」から感染する病気。よって、哺乳類全般に注意が必要です。

農林水産省:世界における狂犬病の発生状況(ヒト)

モーリシャスの世界遺産:ル・モーン山

現地の方の運転するワゴン車に乗り、目的地に向かう途中、寄り道したところで写真撮影。なんでもない道なのに、素敵すぎませんか?

後ろに見えている山は、モーリシャスの世界遺産、ル・モーン山。正しくは「ル・モーン(ル・モルヌ)の文化的景観」の名称で世界遺産登録されているため、ル・モーン山とその周囲のビーチなども世界遺産に含まれているみたいです。

美しい✨しかし、ここル・モーン山は悲しい過去を持ち、自然遺産ではなく文化遺産として登録されているところなのです。

18世紀から19世紀にかけ、モーリシャスには沢山の奴隷が連れてこられました。そして奴隷たちは、労働三昧の生活を強いられてしまいます。そんな奴隷たちが奴隷生活から逃れたいと行動し、身を隠したのがこのル・モーン山だったのです。

さらに、この話には続きがあります。

その後時代が進み、世界的に奴隷制度は廃止となりました。そこで、警官たちがこのル・モーン山に隠れ住む人たちに「奴隷制度はもう終わったよ、もう出てきても大丈夫だよ。」と伝えに行きました。しかし奴隷たちは恐怖で身を隠し続け、捕まるくらいならとこの山から身を投げてしまった方も数多くいたそうです。

つまり、ここは奴隷たちが自分たちの自由を守り続けた場所なのです。

私は旅に出るまで、世界遺産のことは知っているようで全然知らなかったのですが、船で世界遺産検定1級を所持するMr.Kと仲良くなったことや、船に世界遺産検定マイスターの先生が乗船されていたこともあり、世界遺産について勉強させてもらえる機会が多かったので、ただ旅行で世界遺産に行くのではなく、その地にある歴史まで知りたいと思うようになりました。

このル・モーン山のお話も、Mr.Kから教えていただきました!

Lily
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歴史自体は悲しい過去だけど、これを知ることで「奴隷貿易は繰り返してはいけない」と思えるし、今こうして平和なリゾート地になっていることが嬉しく感じられました。

続く↓

コメント

  1. より:

    モーリシャスに行きたくなりました!

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