
世界一周7カ国目:トルコ3日目①
前回記事:船で出会ったおじさん2人と旅に出た話:トルコの新名所!チャムルジャ・タワー | 旅ブログ りりたびの続きです↓
イスタンブールで朝活、旅の鉄則に気づく
数記事に渡って書いてきたトルコの旅日記も、いよいよ最終日です。今晩はトルコに宿泊せず、夜行列車にのり陸路で次の国ブルガリアへ移動します。
「ブルーモスク」に並び、トルコに来たら行ってみたかった場所、「アヤソフィア」が今日のターゲットです。
前日のブルーモスクで観光地は人が多すぎる・・・!と学んだため、この日は人が少なそうな朝から出発しました。

AM7:00。
誰もいない街を散歩。イスタンブールは何気ない道まで可愛いので、歩いているだけで楽しかったです✨

トルコでは、植木の周りに無造作に置かれたスイカまでも、絵になります。どういう目的で置かれているのかは、よく分かりません(笑)盗られないのかな?
昔、鹿児島に住んでいたころは、普通に道ばたに捨てられたスイカを見る機会があったけれど・・・(笑)

昨日は観光客で溢れていた、世界一美しい「ブルーモスク」も誰も居ませんでした✨
何度見ても、お美しい。

まだ閉まってましたが・・・(笑)
人の多いところが苦手な私たちは、朝活に味をしめ、ここから毎日朝早く出かけるルーティーンができました。
おじさんたち、夜寝るのは爆速ですが、朝は強いです(笑)
国内旅行・海外旅行問わず、人の多い観光地で朝一行動はおすすめ。
なぜなら、ツアー団体客が朝早くに来ることはないので、人混みに巻き込まれることがないからです。
朝の静けさの中、混雑を避けられるだけでなく、空気が澄んでいて気持ちいい♪
私は朝が弱く、なかなか実現に至らないのが本当のところですが・・・
ええええ~!衝撃の価格、世界遺産アヤソフィア
午前8時オープンのアヤソフィアには、オープン前につきました。
さすがの人気観光スポットなので、観光客は既に並んでいましたが、数えられる程度でした。
チケットカウンターに並び、「はい、大人3人ねぇ~」と言われるがままチケットの値段をみると、3人で5616リラ(当時2024年9月のレートで日本円23,250円!!!)

え、ちょっと待って、これは高すぎない?
すると、チケットカウンターのお姉さん、なにやら出してきた。

「アヤソフィアと、この博物館にもいけるよ」って。
それにしても、高すぎて一旦入るのをやめました(笑)そして、おじさん2人と相談会議。
いや、そもそも私の認識ではアヤソフィアって無料で入れる場所って見たことがありました。
のちのち調べると、2024年1月15日から入場料がかかるようになったらしいです(泣)
入場料が必要なのは、トルコ国籍を持たない外国人限定です。

俺は何回も行ったことがあるから、2人に任せるよ。

うーん。高いね。でもLilyはここ、最初から来たかった場所じゃない?
船で話してたトルコでの目的の中に入ってたでしょ?
入ったことないし、経験としてはいいんじゃない?

ん~、それもそうだね!
Julianの言葉に後押ししてもらい、結局入ることになりました。
アヤソフィア入場料
アヤソフィアには2種類の入場チケットがあります。
- アヤソフィア入場料 25ユーロ
- アヤソフィア入場+アヤソフィア歴史博物館入場料 47.5ユーロ
※スカーフや長袖着衣のレンタルは別途費用が必要です。
私たちは知らずに案内されるまま、アヤソフィア入場券だと思って買ったチケットが、アヤソフィア歴史博物館入場付きのチケットで、1人8,000円近くまで費用が嵩みました💦
他の国の方も、「入場券と勘違いしてセット券を購入した」とのレビューがちらほらあるので、気をつけてください。
それにしても、入場料徴収スタートでいきなり0から約4,000円まで跳ね上がるのは、日本ではないので驚きでした(笑)
アヤソフィア(ハギア・ソフィア)とは?

大事なこちらの説明を先にしておくべきでしたね。
アヤソフィアは、今から約1500年前の西暦537年、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の時代にキリスト教の大聖堂として建てられました。その後、1453年にオスマン帝国がイスタンブールを征服すると、アヤソフィアはイスラム教のモスクへと姿を変えます。さらに1935年には博物館として一般公開され、そして2020年からは再びモスクとして使われるようになりました。
アヤソフィアの特別なところは、ひとつの建物の中に、キリスト教とイスラム教、ふたつの宗教の歴史と芸術が共存していること。
巨大なドーム、きらびやかなモザイク画、アラビア文字の装飾など、空間の中に両方の文化が美しく混ざり合っています。
普通なら、国や宗教が変わると、前の時代のものは壊されたり、消されてしまいがちですよね。でもアヤソフィアは、宗教を超えて長い時間をかけてトルコの人たちに大切に守られてきた建物なんです。そんな背景を知って訪れると、この場所がどれほど特別か、より深く感じられると思います。
値段の高さに震えあがってスルーするところでしたけど・・・(笑)
いざ、アヤソフィア内部へ

特別なフィルターや編集をかけずに、ただスマホで撮影した写真がこの美しさ。
圧倒的な存在感を醸し出す、アラビア語の書かれた円盤にはイスラム教の唯一、絶対神アッラーや預言者ムハンマド、歴代カリフ(ムハンマドの後継者)の名前が書いてあるそうです。
今は、モスクになっているため絨毯が敷かれていますが、下はキリスト教の教会であった名残で大理石の床なんだとか。

もちろん私も、肌の露出がない長袖に、スカーフを巻き、イスラム教スタイルで入場しました。
この写真のように、観光客が入ることができるのは2階部分のみです。
上も見上げてみましょう。

細部までこだわり抜かれた装飾が、非常に美しい。しかし、ところどころ剥がれ落ちた部分もあり、歴史の重みを感じさせられます。それでも、アヤソフィアが創建以来、幾多の地震被害を乗り越え、今日もこの姿を保っていることは、まさに奇跡だと感じます。
これまで入場料無料で管理していたんだから、余計にすごいです。
今後もアヤソフィアが、この姿を保てるように、入場料の徴収も必要だなと感じました。(いや、急にやりすぎ感あるけどな!?笑)

Julianが見上げているドームにも、アラビア語が書かれていました。
このドームにはかつて、キリストの宗教画が書いてあったそうです。
600年も前にこんな高いところ、どうやって修復したのかも気になります。

観光客エリアの2階部分には、キリスト教聖堂時代のモザイク画が数多く残っていました。こちらは最も有名な「DEISIS(デイシス)」
だいぶ損傷がありますが、センターに描かれているのが、キリストです。左側、かろうじてお顔が見えるのが聖母マリア、右側は洗礼者ヨハネ。

他にも、キリスト教の名残がたくさん残っています。

天井に隠された聖母マリア、キリストも必見です。
表向きはイスラム教のモスクとして機能している建物なので、一階部分からも見えるこの宗教画はカーテンで覆われています。
そして最後に出口で振り返らないと見えないのですが、こちらも見逃さないでください✨

10世紀後半の作品とされているらしい、こちらの宗教画。
左側にいるユスティニアヌスがアヤソフィアを、右側にいるコンスタンティヌスがコンスタンティノープルの街(現イスタンブール)を、聖母マリアに捧げている様子が描かれています。
ぶっちゃけ高額払って行く価値はある?

結論から言うと、行く価値あり!!です。
正直、入場料はかなり高いです。2025年現在、観光客が入れるのは2階部分だけで、しかも見学時間はそこまで長くかかりません。それでいて、約4000円(25ユーロ前後)もします。「え、それだけでこの値段…?」感は否めません。
先述したように、2024年1月14日までは入場無料だったようです。しかし、その頃はキリスト教時代の宗教画(モザイク画)は非公開で、見ることすらできませんでした。
アヤソフィアは時代とともに、公開エリアや見られるものが変わってきた場所。現在見られるモザイク画も、既に保存状態が悪化していて、いつまで公開されるかわからないのが現状です。
だからこそ今はチャンスだと思います。
そもそも、人生でトルコに何回行けるでしょうか?ほとんどの人は片手で数えるくらいしか訪れるチャンスがありません。
だからこそ、「行けるときに行く」。これは旅において、とても大切なことだと思います。
値段が多少高くても、あの空間に実際に立って、自分の目で“歴史の重み”を感じる体験は、他では味わえない唯一無二のものでした。
アヤソフィア歴史博物館については、次回記事で触れます。

ここまで読んでくれてありがとう♡
続きは6/18 19時更新✨
私たち3人が出会った船↓
