日本一周5日目②

群馬県:行き先を知らずにやってきた、草津温泉

軽井沢から1時間ちょっと、バイクで走りやってきたのは、草津温泉!
実は、目的地を把握しておらず、ミステリーツアーのような感覚でやってきました。

え!?草津温泉に連れてきてくれたの!?
旅立つ前、Julianがあらかじめ日本一周のルートを送ってくれていたのですが、中国語と英語が入り交じっており、よく分からなかったので、序盤のみしかチェックしておらず…
この後の日本一周ではミステリーツアーのようにどこに行くか分からないわくわく感を楽しんでました!(笑)
困るのは、旅先で出会う方々に、「これからどこ行くの?」と質問いただくとき。



えっと… Julian、この後どこ行くんだっけ?
と、必ずこの質問が必要となります(笑)
結構質問いただくけれど、まさか、日本一周中の旅人が自分の行き先を知らないなんて誰も思わないですもんね(笑)
湯畑観光駐車場を利用し、バイクの駐車料金は300円。
そこから歩いて湯畑へ移動。
5分程度で到着し、よくテレビで見る光景が広がります。
湯畑という名前は、このお湯の箱が畑みたいに見えるから湯畑なんだぁと感覚的に知ることができました。
なんのためにあるのかは、分からなかったけれど。
15時半からは、写真左手前にある建物で「湯もみショー」があるとのこと。
チケット販売は予約などなく、当日開演開始30分前から現地の販売所で購入できました。
この日は日曜日。
30分前からのチケット販売にもかかわらず、1時間前には既に待ち列ができていました。
私たちは「最前列に座れなくてもいいよね」と足湯などを楽しんでから、後で列に並ぶことに↓
食べ歩き


ちょこっと食べ歩き。
温泉地と言えば、ゆで卵かもしれませんが、肉食(笑)
卵あんかけ唐揚げにやきとり。美味でした😋
熱湯注意!?草津温泉の足湯


2日目のホテルの温泉で、強打して出来たスネのあざはまだ消えていません(笑)
ズボンの縫い目が、皮膚に食い込んで足が割れてるみたい…
皮膚の色で、足がどこまで温泉に浸かっていたのか、一目瞭然です。
湯畑エリアの足湯は何カ所かありました。
日曜日でどこの足湯も混んでいたのですが、1カ所だけインド人ファミリーしか入っていない不思議な足湯が…。
私たちもそこに入ってみたら、熱湯でした。
そそくさ足を退散させる私。



めっちゃ熱い!
なんで、みんな平気な顔で入れてるの!?
隣を見ると、これまた不思議。
Julianも平気な顔して入ってます。



いや、皮膚分厚すぎん?



Hahaha!!!
動くからだよ、最初は熱いけど、じっと耐えてみて。
皮膚が熱いと感じるのは…。
またもや小難しい話を説明してくれたのですが、まとめるとこういうことでした↓
お湯に足を入れると、皮膚のすぐ近くに「体温に近づいたぬるいお湯の層」ができる。
じっとしていると、熱いお湯の中でも、このぬるいお湯の層が皮膚周りに停滞してくれるため熱く感じない。
しかし、動くとこの層が混ざってしまい、また熱いお湯に触れるため熱く感じる。
言われた通り、じっと入ってみたら確かに耐えられました。
しかし、やっぱり熱い温泉なので写真の通り皮膚の色も真っ赤になっています。
私たちを見て、後から入ってこられた方々も、熱すぎてすぐに出て行ってしまいました。
何よりすごいのは、私たちの隣にいるインド人ファミリーです。



ちょっと待てぃ!!
足でお湯かき回しまくってる!
なんの違いがここまで体感温度の差を生むのでしょうか。
草津温泉に行った際は、この熱い足湯にも是非トライしてみてください(笑)
湯畑の滝の目の前にある足湯です。
※もちろん、適温の足湯もあるのでそちらもお楽しみください。
足湯はあるけど手湯ってあまり見かけないよね


元看護師のLily。
仕事柄、患者さんに手足・足浴を提供することが毎週ありました。
しかし、温泉地で足湯はあっても、手湯ってあまり見かけません。
それを見つけました。草津温泉で。
手湯というよりも、温泉で手洗いする場でしたが、これはコロナ禍で誕生したものだそうです。
草津温泉(湯畑源泉)による新型コロナウイルス不活性化の効果は、なんと10秒間で97.51%、1分間で99.12%の不活化率!
アルコールよりも手肌に優しくアルコールと同等レベルで消毒ができる、手洗乃湯。


コロナ禍で世間が混乱していたころ、時代に沿ったものが設置されたんですね。
食べ歩きするエリアなので、コロナウイルスに固執せずとも、良い考えだなぁと思いました。
迫力満点!湯もみショーを鑑賞
食べ歩きに温泉を楽しんだ私たちも、販売開始の30分前となると先ほどの待ち列が、長蛇の列になっていたので、並び始めました。


支払いはPayPayか現金のみ。
入場が開始すると、30分前から並び始めたのにも関わらず、まだ最前列に座ることができました。
チケットを見ると熱乃湯と書いてあります。
足湯、めっちゃ熱かったもんな、草津温泉。
約180cmの板でお湯をもむ湯もみは、何のために行われるかご存じですか?
私は全然知らず、このショーで初めて知りました!
湯もみとは、あの熱すぎる草津の源泉(約50℃以上)を冷ますための技術です。
水を入れると、お湯を冷ますことは出来ますが、同時に温泉成分も薄まってしまいます。
そのため、温泉成分を薄めずにお湯を冷ます湯もみが生まれたそうです。
現代では給湯設備も整い、実用的な湯もみの必要性は薄れてしまいましたが、草津独自の伝統文化を守りながら、観光資源として継承するために、「湯もみ+歌+踊り」というスタイルでこのショーが提供されています。
あの熱湯足湯を体験していたおかげで、納得できました。
インド人ファミリーがかき混ぜまくってたあの行為こそ、湯もみだったわけですね(笑)
世界一周のときも、パナマのエンベラ族を訪れて思ったけれど、伝統を守るってすごく素敵なことだと思います。
私の生まれた鹿児島県霧島市国分重久地方にあった「重久太鼓踊り」は後継者がいなくなり、数年前に終了してしまいました。祖父は太鼓踊りが大好きで、毎年踊っていたけれど、高齢のため引退。
本来次いで行くのは親、そして私たちの世代です。
しかし、少子高齢化、田舎では過疎化も進む中、重久太鼓踊りだけではなく、日々沢山の伝統文化がなくなってしまっているのだと思います。
それを観光という形で、守っていけるのはやっぱり素晴らしいことだと、感じさせられました。


この湯もみショーの最後には迫力満点のサプライズがあるので、2階席ではなく1階席がおすすめです☺
草津温泉の帰り道、山道でガス欠事件勃発…





