世界一周6カ国目:ヨルダン

前回記事にて最後の搭乗になり、怒られた私たち一行は機内でさらなるトラブルに出くわします。
やっと乗った飛行機だったが・・・
ここから4時間のフライト。
私たちは最後の乗客だったので、既に他の乗客は着席しています。
機内には、数十人の女性団体が固まって座っていました。
イスラム教徒が多いのか、全員頭にヒジャーヴを着用しています。
日本では見ない光景だな~と呑気に見ていたら、連番でとっていた私たちの席にも既に女性たちが座っていました。
自分の座席に他の人が座っているのは海外ではよくあることだと聞いたことがありましたが、飛行機でも普通に起こっていたことに、カルチャーショックを受けました。
私たちは英語で交渉してみますが、伝わりません。

出稼ぎで乗ってる女の子たちなのかもしれないな。
彼女たちも飛行機が初めてで乗り方が分からないのかも。



出稼ぎで他の国へ・・・?色んな世界があるんだなぁ・・・
チケットの座席番号を見せ交渉し、最初は不審そうに私たちの顔を見ていましたが、最終的に取っていた連番の席に座ることが出来ました。


エチオピア上空。



結構発展しているんだな~
と自然に出てきた自分の感想に、「エチオピア」というか「アフリカ大陸の国々」のは貧しい国というイメージが、
見たこともないくせに勝手にあったんだなと自分の思考に気づきました。
ネット世界ではなく、自分で訪れないと分からないことってたくさんあるのに、
視野が狭いと自分の世界の中だけの価値観で話してしまうので怖いです。
だからこそ、旅する意義ってあると思います。
南アフリカもケープタウンは都会だった。でも、ポートエリザベスは田舎だった。
どこを取り上げて話すかによって、全然違ってくることなのに、海外へ行ったことがないころは「この国はこうだったよ」とただ聞いた話を鵜呑みにしていたな、と思いました。
日本でも、鹿児島・京都・東京・北海道、外国の人がどこを旅するかでかなり感想が変ってくると思いませんか?
エチオピア航空、機内食②


さっき機内で食べたばかりなのに、再び機内食がやってきました。
またもや、ご飯&パン。もうお腹いっぱい(笑)
Julianの隣の女の子はご飯も食べず、ずっと大きないびきをかいて寝ていました。
アンマン空港に到着。衝撃の事実を知る


私も、寝ていたら到着しました。
着いたのは、予定通りアンマン。
実は、私は飛行機チケットの表記 AMM(Amman)をみて、Amman=オマーンだと適当な解釈でここまでやってきました(笑)
そして、流れるまま入国審査へ。
私とMr.Nは難なく入国審査を終えましたが、Julianが出てきません。
そういえば、ここはオマーンで間違いないのだろうか。
Mr.Nに聞きました。



あの~。ここはどこの国?(笑)



ヨルダンだよ。
何も考えずに安いチケット買ったけど、怖ぇよな。3日前イスラエルの空爆があったらしいし、フライト中、撃ち落とされないかってずっとドキドキして眠れなかったよ。



ヨルダン??
ここは、オマーンじゃないの?



違ぇよwww
私がオマーンだと思って来たこの国は、ヨルダン。
何も知らずに爆睡してここにやってきましたが、ここはヨルダン・アンマンのクイーンアリア空港です。
Mr.Nのようにヒヤヒヤすることなく、Julianと私が爆睡してここまでこれたのは、まさに知らぬが仏。
Julianが入国審査から出てこれなかったわけ
Julianがなぜヨルダンに入国できないのか、このとき私は全てを察しました。
それは、遡ること数日前。
ピースボートを離脱する前に、Julianと私はこんな会話をしていました。



乗り換えのAmmanってどこの国だろうね〜



Amman・・・アンマン・・・あ!オマーンじゃない?



オマーン(笑)
発音www
Ammanなら、アだよ(笑)



日本でオマーンは
アマーンじゃなくて
オマーンって発音するもん!(笑)
船の中にネット環境がなく、調べられなかった私とJulianはこの適当な推測の会話から、アンマン空港をオマーンだと思って来たわけです。
日本のパスポートは強く、色んな国にビザなしでも入国できますが、台湾のパスポートでは行けない国もあります。
入国できる国でも、ビザが必要な国も多くあります。
Julianの手には、オマーンのビザはあっても、ヨルダンのビザはありません。
これで入国出来なかったら、Julianだけエチオピアに戻されることになります。
ヨルダンで荷物を持たずに、ひとりぼっちになる
こんな時なのに、急にトイレにも行きたくなって来ました…
エチオピアでは急かされ、乗った飛行機ではトイレが汚く、ずっとトイレに行けてませんでした。



荷物見ててあげるから、行って来な



でも、私戻って来れるかな?
Julianも入国できてないし…



戻ってこれるよ、Julianも大丈夫、大丈夫
そうして目の前のエレベーターを降り、トイレに行ったら、見事空港職員に通せんぼされて、戻れなくなりました(笑)



お父さんが上にいるんだ、荷物も上に置いたままなの、通して…



No!
こうして、私はヨルダンでひとりぼっちになってしまいました。
位置関係はこんな感じ。


仕方がないので、1階から大きな声でMr.Nを呼んでみました。
聞こえたようです(笑)
爆笑しながらMr.Nが2階と1階が吹き抜けになっているところにきました。



でけぇ声でなんだよwww
もうヨルダンで見せ物状態です(汗)
今でこそ笑えますが、当時は不安でいっぱいでしたw



戻れなくなったー!!!(泣)
もう上に上がっちゃダメだって😭



Julianが入国できたら一緒いくよー!そこで待ってな〜!!
時刻は午前3時すぎ。どこにも空いているお店もありませんでした。
中東情勢はよくない。
3日前に空爆もあった地で、1人ぼっち。
言葉も通じなければ、Julianも入国できるか分からない。
不安が押し寄せましたが、少し待つと、Mr.NとJulianがやってきました。
お金を払えば、現地でもビザが取得できる国だったようです。
ヨルダンが入国できる国でよかった…😭
南アフリカを出てから、約10時間。
エチオピア、ヨルダンと数々のハプニングがありましたが、私たちのスリル満点な1日はまだまだ事件が続きます…




私たち3人が出会った船↓

